HANDI CRAFTS BOUNA VISTA

ネパール編 その一


2003年1月

 
今回はネパールです。まずはバンコクまで。これが揺れました。それもずっと揺れっぱなしで、缶でもらったペプシはとてもテーブルの上に置いておける状態ではなかったので仕方なく手でもっていたんですけどそれでもこぼれまくりでした。
こんな仕事してるくせに・・なんですが、実は飛行機は大の苦手でして・・・。こんなにでかいのが空飛ぶなんて信じられないし、そもそも高所恐怖症なので。まぁ、ここまで高いとあきらめもつきますが・・・。できれば車で行きたいくらい。何日かかってもいいから。だから今回みたいに悪条件でのフライトだとドキドキしてとても眠れない。 

そんなこんなでやっとバンコクに到着。タラップを降りていくと地元のマスコミが100人くらいカメラかかえておで迎えしています。いや〜まいっちゃったなぁ。なんで僕が乗ってるってわかっちゃったんだろう。眉毛くらい描いとけばよかったかしら・・・「オマエじゃない!」(組合員ではありません)・・・あら、そうなの?どうやらお目当てはビジネスクラスに乗ってたお兄さんたちらしい。あとで知ったんですけが日本では結構有名なビジュアル系のバンドらしい・・・タイのCD屋に彼らのポスターが貼ってあったのをその3週間後に見ることになったのでした。ぜんぜん知らんかった・・・ビジュアル系か・・・ 
さて、ようやく次の日、ネパールへ向けて飛び立ちます。 
午後、カトマンズ到着。ビザの取得も観光客が少ないせいか、あっちゅう間に終わり、ボロボロのタクシーで市内中心部へ。宿に荷物を降ろすと早速お散歩です。
それにしても観光客が少ない。ここカトマンズの繁華街タメル地区はバンコクで言うとカオサンみたいなところで、世界中からバックパッカーが集まってくるとこなんですけどまだ2時間歩いて2組しか見てない。どこのお店もめちゃくちゃひまそうです。やはりマオイによるテロの影響でしょうか。うわさでは聞いていたけどここまで少ないとはね。おかげさまでどこいってもほとんど貸しきり状態でして宿の近くの食堂もお昼時だってのに僕達だけ。ベジモモ(しゅうまいみたいなかんじ)とチャウメン(やきそばみたいなの)を食べながら明日からの仕事の作戦会議をしたのでした。 
翌朝、スワヤンブナートというお寺の近くまでお散歩じゃなかった視察しにいくと、小さなお寺で水牛の解体をしていました。もうすでに頭はなくて皮もはがされた状態でした。ここれから内臓を取り出すところです。パック入りのお肉ばっかりみなれてる日本人にはちょっときますね。アジアってのはどこいっても冷蔵庫のあるお肉屋さんなんてどこにもないし、こういう光景もよく目にするんです。ところでここネパールはヒンドゥー教が国教です。つまり牛は神様みたいに大事にされてまして、人ははねても牛ははねないっていうくらい牛たちは大事にされてるんです。なのになぜ・・?実は水牛は牛ではないんだそうです。あれはまた別物ということのようです。ちなみに水牛はスジが多くてあんまりおいしくおりません。 
ネパールでの最初の日曜日。ネパール人の休日の過ごし方を調査すべく、隣町のパタンにある動物園に向かいました。日曜日ということもあってかチケット売り場は人でいっぱいです。インド人もそうなんですが、こっちの人は並ぶっていうことを知らない。だから僕より後に来た人がもうチケットゲットしてる。「エーイ!おまえらならばんかい!」といったところでどうにもならないのがこちらのお国柄。200ルピーつかんで人をかき分け強引に売り場の兄ちゃんに渡してようやくチケットをゲット。中に入ってまずはワニがお出迎えです。その次はシカ。次もシカ。その次もシカ。またもやシカ。さらにシカ。・・・シカでほぼ3分の1が過ぎ、おお!トラがいる。ん・・なんか夫婦で変なことしとる。緊張感のないトラだ。おお!今度はサイがいる。サイはいま絶滅寸前らしいと聞いたことがあるぞ。ん・・・・・客がポップコーンあげてる。サイもおいしそうにたべてる。みかんあげてる人もいるぞ。スナック菓子あげてるのもいる・・・絶滅しなそう・・。動物を見てるより地元の人見てるほうがおもしろい。なんでも食べさせちゃうし、いきなり大声出して動物呼んだり、金網ゆさぶって寝てるヒョウをむりやり起こしたり・・・ネパールって感じで楽しい。鳥コーナーに急にサルがいたり、タカとワシのあいだにニワトリがいたり、魚コーナーは普通の金魚だけで、メインのゾウさんは奥にかくれてて壁から乗り出さないと見えない・・・。いいぞ!ネパール! 

さて、そんなハードな日々・・が続いたある金曜日の夜、お友達のエレファンのご自宅に誘われてカシミール料理をご馳走になりました。エレファンはカシミールのスリナガルの出身でとてもまじめなムスリムの男性。同じ地方出身のアリ・ママドさんと2人でカトマンズでカシミールの手織りのカーペットなどを売って生計をたてています。お部屋はもちろんイスラムスタイル。絨毯がひいてあってそこで今回はご馳走をに。テーブルは使いませんので、布を敷き、そこに料理を並べて食べていきます。まずはぬるま湯で右手を軽く洗い、それではいただきま〜す!カシミール料理。ヤギや鳥などを使ったカレーやシチューが多くどれもかなりおいしいんです。今回出していただいた15品もの料理はすべてアリさんが作ったもので、実は彼、いつか日本でカシミール料理屋をやりたいんだそうです。これならかなりいけるかも。うちの店の2階で彼呼んでやろうかな。 
その晩カシミールのことについていろんな話を聞ききました。パキスタンとインドの領有権争いに巻き込まれて30年あまりがたったカシミールの人たち。幾度と繰り返される戦争でたくさんの人たちがなくなりました。そんな彼ら。80%の人が自由、つまり独立を希望し、のこりの20%がパキスタンへの帰属を望んでいるのだそうです。今は特にほとんど観光客は来ないので、生活は厳しいいのだそうです。悲しそうに話していました。 
でも、エレファンはもうすぐフィアンセと結婚するそうです!そして、その時は僕を招待してくれるんだって!ぜったい行っちゃうからね〜。どこのイスラム教徒も似たようなことがあるのでしょうがカシミールのムスリムも結婚相手は90%近くは既に決められた相手がいるのだそうで、恋愛結婚はまれなのだそうです。他の国の人たちのこと少しうらやましそうにも見えた気がしました。 
世の中、色々な人がいるんだなぁとあらためて勉強させられました。 

ネパール最後の週末。オーダーしといた服やアクセサリーだのを取りにいったりして、仕事もほぼ先が見えてきました。ということで翌週の晴れた月曜日。現地でお知り合いのなったネパール在住のO
さんの家に遊びに・・いやちがった・・現地の住宅事情などの調査に行くことにしました。 
Oさんのご自宅はカトマンズから車で30分くらい行ったシバプリ山のふもとにあるとっても素敵なおうちです。この辺はカトマンズとはちがってとっても空気がきれいで景色もすばらしいところです。きょうはシバプリの中腹に住んでらっしゃるシェルパ族のご夫妻による手料理をご馳走してくれるのだそうです。楽しみ!それまでしばらく岡さんとご一緒に住まわれてるタダさんと現地での生活についてお話していました。やっぱりネパール。それなりにご苦労はあるみたいですがそれ以上に快適なようです。 
そしてお昼。たくさんのご馳走にかこまれて話もはずみます。料理がまたおいしくってごはんおかわりしてしまいました。食後屋上で少し休憩して、近くのチベット寺院に案内してもらいました。急な山道を登ること30分。カラフルなチベット寺院のパゴタが見えてきました。中に入り本堂に入ろうとしたのですが鍵がしまっていて残念ながらはいれませんでした。今日はお坊さんみんなで聖地でもあるボタナートにいってしまったのだそうです。せっかくここまで登ってきたのに・・・ショック・・・ 
そんなわけで気を取り直してみんなで近くの小さな店の屋上でシバプリの山を見ながら一杯やりながらお話です。気持ちよか〜。 
そんな素敵な1日を過ごして、帰りはマイクロバスと呼ばれる軽のワンボックスに箱詰めにされて(14人も乗るんです)カトマンズの中心街へ。 


仕事を終え、カトマンズの空港からバンコクへ向けて出発しました。セキュリティーチェックでひともんちゃくありましたがなんとかOKが出まして。ネパールのセキュリティーチェックはすんごいきびしんです。僕は変なものいっぱい持ってたので一番時間がかかりました。一応裏金は用意しておいたのですが、結局は使わずに済みましたが。 
ネパール。カトマンズの町は排気ガスとごみでけっして綺麗な町ではありませんが、東南アジアとはまた違った良さがいっぱいあるところです。治安も悪い悪いといわれるほどでもなく、僕がいたときは警察のトップが暗殺された事件はありましたが・・・いたって平穏でした。バリやベトナムもいいですがネパールにも足を運んでみてはいかがでしょう。


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