|
11月6日。7時間のフライトを経て夜、バンコクへ。もう夜も11時だというのに、乾季にもかかわらず、気温は28度。暖かくて気持ちいいです。さっそくバスでバンコク中心部へ。バスを降りて、路地を歩き、いつもの宿へ向かいます。んっ?なにやら前方に大きな黒い影が・・それにしてもでかいな。これじゃ通れないじゃないか!まったく!誰だお前は!なんだ。ぞうさんか・・・なにっ!ぞうさん!!おおっ!こんなとこでお会いできるとは。思わずおしりをナデナデ。これは初日から縁起がいいなぁ。
翌日、朝からバンコク市内を市バスでまわります。バンコクでは実ほとんど滞在することはありませんが、ここでしか手に入らないタイカルチャーの品などを探しに趣味の市場めぐりを兼ねて散歩がてら出かけます。なかなか雰囲気のあるタイの王様グッズを見つけました。これは、タイ人のお客様用です。
こうして・・ちょっと変わった品物を探し終えて北へ旅立つちます。
バンコクを旅立つ前の晩、宿の近くの欧米系スーパーマーケットで大きな検問がありました。バス3台で駆けつけた警官約100人。スーパーから出てくる車1台1台を細かに調べています。車体の下も大きなミラーでチェックです。なんかすごい物々しい感じです。一瞬、バリでのテロが頭をよぎります。まさかね・・もしあそこで爆発したらこの宿もアウトだなぁ。でも、この宿は確かイスラム系インド人が経営してたよな、なら大丈夫か・・色々考えながらとかよからいました。
翌日、北へ向かうべく、バス停でバスを待っていると、「プラトゥーナム市場は何番のバスに乗ればいいの?」と聞かれてしまった。「知らないよ」っていったら「あなた、タイ人じゃないの?台湾人?」って。「いや日本人だよ」って言ったらへ〜日本人なの?って顔をしてました。そんなに僕って日本人にみえないかな?まぁ、仕事はその分しやすくていいですけど・・・。バスもなかなか来ないのでしばらくこの人とお話していました。シンガポールからバンコクに服を仕入に来たそうで、バンコクは初めてなのだそうです。そして「バンコクは少し汚い街ね」って言ってました。僕は、へ〜そんな風に感じるんだぁ。さすがシンガポール人。でも、シンガポールも裏通りはそんなに変わらない気がするけどなぁ。それにバンコクはものすごくきたなくないけどなぁ・・・なんて思いながら話を聞いていました。
さて、チェンマイにとりあえず着いた僕は、その先のメーホーソンなどのあるビルマとの国境へ向けてさらに移動します。今回、ビルマ国境に行く最大の目的は、後に友人になる、ある、民族マニアのカナダ人の一言が原因でした。以前ブラックラフ族の民族衣装を探してタイ北部をさまよっていたとき、彼に出会いその話をすると「シャン州近くに行けば見つかるかも・・」・そう教えてもらいました。彼は僕より20年も前から少数民族文化に興味を持ちコレクションをしてきたつわものです。今回はそれをどうしても見つけたいということで、ビルマとの国境へ向かうことにしました。
ビルマ国境に近いとある町に着いた僕はとりあえず、宿を探して荷物を置き、町を散策します。がしかし・・・予想はしていましたが、ぜんぜん収穫なし。かえって田舎にきすぎたかなぁ・・。もう少し大きな町に出たほうがいいか・・。
ここは、ビルマまで数キロということもあり、ビルマの文化を所々に見ることができます。このビルマ西部国境付近で有名なのはそのビルマから逃れてきたといわれる、パウダン族(日本では首長族と呼ばれていますが、これは非常に差別的呼び方なので僕は使いませんが・・)が住んでいるということでしょうか。首に金色の真鍮のコイルを巻いている女性の人たちです。皆さんもテレビなどで見たことあると思います。そんな彼らを見に、観光客が世界中からこの地にやってきます。僕は会いには行きませんでしたが・・。別にひねくれているわけではなくって、きっとがっかりするだろうから。観光スポットとよばれる所はそこに本当の姿があまり見られないので。僕はなるべく観光地化されていない地元の人たちの生活を見るのが好きです。だから市場とか食堂とか地元の香りのする場所がすごく好きです。そしてその方が早くその国の人たちのことがわかるような気がするんです。
ここはあまり期待できそうもないので、町を出てさらに足を伸ばしてみることに。この辺はまだ昔のランナー文化の残のあるの建物がたくさん見られます。お店作りの参考になるものはないかと田舎町の一般の方の建物や庭など見て歩きます。外壁のデザインなんかは特に見るのが好きで、うちの店もこんな風にしたいなぁ・・なんてのがいっぱいあります。実は今、隣の家との境の塀を造ろうかと思ってデザインを考えてるとこなんです。
数日後この地方の中心の町に。宿の裏手から見えた山の頂上にある寺院が気になったので、歩いていってみることにしました。適当に歩いてたら山道の入り口みたいのがあったので、そこを登ってみることにしました。最初は森の中、誰一人いない山道を歩いて空気もきれいでとても気持ちがいいです。きっと頂上のお寺も誰もいなくて静かでいいとこなんだろうなぁ・・。しばらくして段々汗をかいてきて、下しか向かなくなり、しまいには「おーい、まだかよ〜」なんて独り言いいだしたりして・・そうしてなんとかやっとたどりついたのでした。な・・なんだ!!フランス人がいっぱい!しかも、みんな涼しそうな顔してふもとの町を眺めてる。汗をだらだらかいて肩で息してるのは僕だけ・・・悲しい・・・どうやらここは車でもこれるらしい。しかもけっこう有名な寺院らしい。観光客を乗せたワゴンがまたやってきた。そして10分もしないで、あっちゅーまに帰って行きました。ツアー客らしい。汗がやっとひいてきたので寺院をゆっくり見て回ることにします。このパゴタは約150年ほど前にビルマ人によった建てられたものだそうです。タイでよく見る寺院とは異なった趣です。境内では地元の女性達がお祈りに捧げる飾り物を作っています。お坊さんも一緒になにやら楽しそうです。それにしてもここはとても見晴らしがよく、祈りを捧げる少女を横目にしばらく眺めのよい場所にすわってふもとの町を見ていました。1時間くらい…仕事しましょうね・・・。田んぼの所々からヤシの木がにょきにょきと生えていて、いかにも東南アジアという感じです。風も気持ちよく吹いていて、ちょっと贅沢な時間をすごしました。
国境付近の旅を続ける日のある朝、ある町の朝市に出かけてみました。南国といえど、山間部の朝は少し肌寒く、上着をはおっておでかけです。あまり大きな市場ではありませんが、野菜を中心にお肉や魚、その他生活雑貨なども売られています。例えばすいかは1個30バーツ。80円くらいです。リス族、カレン族、モン族など色とりどりの美しい衣装を着た少数民族がたくさん集まってきます。楽しい・・こういうの大好きなんだよねぇ・・そんな市場の一角に小さな布やさんがあってそこで、カレン族の衣装用の生地なんかをみつけました。パウダン族の衣装なんかも。まだこれから着るものなので刺繍など手を加える前の状態ですが色使いが素敵だったので少しだけ譲っていただきました。
さて、そろそろビルマ国境付近を出発して、チェンマイに戻ることにします。チェンマイ初日のお決まり行事。デンさんとプーさんにお土産をを持って会いに行きます。はじめのころは日本っぽいお土産、例えば着物柄の手帳とかね、そういうのあげてたんだけど、最近はもっぱら日本のキャラクター物とか、日本の雑貨なんかです。実はタイ人に限らずアジアのほとんどの人がエスニックな雑貨とか手作り品、伝統工芸なんてものにほとんど興味なんてもっていないのです。それを売ってる本人達ももちろん興味なんかない。それを売って、ジーパンや携帯電話や車とかを買うんです。昔の日本とおんなじです。というわけで、今回はクレヨンしんちゃんのグッズというご希望のもと、探してまいりましたが日本ではみつからず、トトロとまっくろくろすけのぬいぐるみをプレゼント。結構気に入ってくれたみたいです。特に黒い方は。
それにしても、この時期のチェンマイはこんなにヨーロッパ人が多い・・その原因は年に1度のお祭りがあるから。そのせいか、ナイトバザール前の食堂もヨーロッパ人でいっぱい。それが理由かはわかりませんが、警官がいっぱいいて、テロ警戒中って感じです。なんだか見張られてる感じで落ち着かない・・ここで食べるのやめとこ・・・次から普通の屋台で食べるか・・
バリでテロが起きて以来、チェンマイにもその影響がでてきてるようです。こまったもんだ。アメリカがイラクに攻撃したらまたどこかで大きなテロが起きるのかなぁ・・どうして人は武器を持たなくちゃ生きていけないんだろう・・武器を持たずに生きる人の方がよっぽど強い人だと思うけど・・・まったく人間ていう動物は同じ星の上で何してんだ!いったい!情けない・・宇宙人でも来なくちゃひとつになれないのかね・・・
チェンマイではココっていう宿がありまして、今回もそこにお世話になっています。宿の従業員はみんな僕のこと覚えていてくれる。向こうから話し掛けてくれます。なんかすごくうれしい・・感動・・・これが旅の一番の思い出になったりします・・・
その夜、プーさん達とロイクラトーンというお祭りにいきました。ターペー通りやその周辺は地元の学生が中心となってタイの伝統衣装を着てねり歩きます。するめを焼いて売る屋台でするめを買い食べながらお祭りをみてまわります。そしてこのお祭りのメインイベントの灯篭流しをしにピン川に行きます。草花で作られた様々なデザインの灯篭はライカトゥーンといわれています。これにお香をたいて、ろうそくを立てて川に流します。流す前には願い事を・・めをつむってね。今日は前日なのでまだまだライカトゥーンを流す人は少ないのだそうです。それにしても、この川に突き出た桟橋、ライカトゥーンを流すためにつくられているのですが、つくりがかなりやわい・・・竹を編んで作られてるんだけどめちゃくちゃしなってる・・こんなの何十人も乗ったら沈むんじゃないのかね・・川岸には地元の男の子達が川に向かってロケット花火みたいのを飛ばしまくります。これがかなりすごくって、目の前歩いてる僕達のちかくをひゅんひゅん飛んでいきます。ホントかよ!お前達!あたったらどうすんだよ〜!まぁこっちの人はそういうのあんまり気にしてないみたいなんですけどね。うらやましい性格・・。高い建物の外窓のそうじも適当に竹で組んだ足場だけでするする登っていって10メートル以上も上で命綱なしで作業したりするのは良く見る光景です。高所恐怖症の僕には信じられません・・・。あんまり細かいことには気にしないのは、公務員の人たちも同じで、日本に手紙を出すために郵便局に行ったときのこと、数があんまりにも多いので、裏の事務所に入って切手貼れって言われたことがありました。。最初は僕とココで働いてる女の子2人で貼っていたのですが、なんか気になるみたいで、みんな集まってきて、手伝ってくれるんです。切手を1枚1枚切り離すのにはさみ使ってる子もいます。それもかなりいい加減で切手が3分の2くらいになってるのもあったりして・・点線になってる意味がない・・よね・・。それでもみんな笑いながらお話しながらとっても楽しそう。人は本来こうあるべきなのかもしれない。なんて思ったりもしました。彼女達は手紙に書いてあるどうやら日本語がとっても気になるみたいで、僕が読んで上げると女の子達はふ〜んって顔して、さらに質問攻めにあいました。今回は結構タイ語を勉強していたんですが、それでもまだまだ会話が成立するほどタイ語がしゃべれるわけではなかったので、結局ジェスチャー付きで試行錯誤しながら会話を続けました。。みんなが手伝ってくれたおかげで、あっという間に貼り終わってしまいました。みんなありがとう!
こうして、僕の今回の仕入の旅もたくさんの思い出をつくりながら無事おえることができました。それでは、また・・・
|