古の香り漂うお顔をされた、グリーンターラー(カディラヴァニーターラー)。緑多羅菩薩とも。金剛界曼荼羅では北に位置する五仏のアモーガシッディ(不空成就如来)の妻と言われています。左手に半分ほど開いた蓮の華、または青色の長い花びらの睡蓮をもっています。ホワイトターラーの反対、観音菩薩の左目からこぼれ落ちた涙から生まれたとされます。チベットでも大変愛されている菩薩様で苦しむ民をすばやく救済すると言われています。珊瑚、トルコ石が要所に填め込まれています。代々受け継がれてきた彫像職人による見事な仕事による逸品。主材、銅。一部鍍金仕上げ。大きさ約137mm。